diary

ドイツで強制収容所を見学、その後ルフトハンザで「関心領域」を観賞

ドイツ旅行<強制収容所ダッハウ編>

家族4人の楽しい旅です。

ドイツに行く前、予定をウキウキとたてていると、案内役のミュンヘンの友達から「ダッハウ見る?」と提案がありました。

中学生の子どもには勉強になりそうだ。しかし、小学生の子どもにはどうだろう? と、悩んでいましたが、結果絶対に行こうと決めました。

日本に来ているインバウンドの方にも「広島平和記念資料館」などは見てほしい。人間として悲惨な歴史から目をそらしてはいけないはず。

そして、やってきましたダッハウ

ミュンヘンに寝泊まりしていたので、ミュンヘンからSバーンとバスを乗り継いでやってきました。(ミュンヘン近郊の公共交通機関についてはこちらを読んでください。わかりやすいです)

バスを降りて少し歩いていると、リスが木の周りを走っています。

「かわいい!」

 

子どもたちのテンションが一気に高まったところで、ゲートに到着。

写真中央のゲートをくぐると、重々しい空気が流れ出します。

「12歳以下の子どもには保護者のアドバイスが必要です」という注意書きも。

ですよねーと思いつつ、騙し騙し見ていましたが、8歳児はやはりギブアップ。ゲートの手前にあったカフェ(こちらの建物がおしゃれで素敵でした)で、友達と休んでいることになり、家族3人でじっくり見ました。

如何せんドイツ語がわからない上に、英語も短時間で読解できないためGoogle翻訳を駆使してまわります。

あれ、ユダヤ人だけを収容したのかと勘違いしていた。。意外と自分わかっていない。前勉強してきたつもりでしたが、全然勉強できていないことが判明し、中学生の子どもに説明しながら焦りが募ります。

第二次世界大戦のヨーロッパでの戦況と共に、収容所の役割がどう変わっていたかなどの展示、必死に読解しながらみて行きました。

そして、ダッハウの悪名高い「軍のための人体実験」ーーー超高度実験、冷却実験(極寒研究)、マラリア感染実験、海水を飲み水に変える研究ーーーの展示などもあり、「もうヤメて、酷すぎる。。」とゲンナリしたところで、少し離れた囚人宿泊施設へと歩きます。

日本人の感覚だと、一人のスペースまあまあある方? 天井高いし、、、、と思ってましたが、布団はもちろんなくて、藁のみ。断熱材も何もなし。冬はさぞ寒かったでしょう。。。

ここから、また歩いて、火葬場、(ダッハウでは使われていなかったという説もある)ガス室を見ました。

本当にお天気の良い、美しい日でした。だからこそ、この悲惨な場所の異様さが際立ちました。

そして、帰路のルフトハンザ機内で、映画「関心領域」を観賞。

アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を、隠しカメラで撮ったような手法でドキュメンタリーチックに描くこの映画。

こちらも、ただただ美しい映像なんです。でも、隣のアウシュビッツからはいろんな音が聞こえてくると言うグロテスクな内容。

収容所に実際行けない人でも、十分グロテスクさを味わうことができるのでおすすめです。

より深く知りたい方にはこちらの書籍をおすすめします。

ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」池田香代子訳

心理学者だった著者が、アウシュビッツ→ダッハウ、の収容所を経験する中で、心理学者としての視点からその実態を描いた普及の名作。

 
作家小川洋子がアンネの足跡を訪ねるエッセイ「アンネ・フランクの記憶」
 

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