【じとずの視点10】幼い頃から繰り返し見る“夢”の話


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これは、寝ている時に見る方の“夢”の話だ。

ある時期、私は、夢を見ていた。
何度も、同じ夢を。
そして、いつものエンディング。

始まりは、こうだ。
舞台は、中世のヨーロッパのどこか(だと思う)
古代かも知れない。

王様がいる。
お妃様も横にいる。

神殿の大きいホールのようなところだ。
兵士たちがたくさんいる。

それを見下ろすように、王と妃が高い壇上の上にいる。
大きな金色のイスの前で、王が話し始める。

どうやら、私たち兵士は、これから旅に出るらしい。
王の求める宝を探し出してくれば、最高の褒美が待っている。

数千〜数万の兵士たちが、雄叫びをあげながら、血を湧かしている。
まるでロールプレイングゲームのように、4人一組のパーティなった者たちから、
城をあとにしていく。

私も、仲間を見つけて、旅に出る。

吹き荒れる砂漠、どこまでも続く海、月明かりに現れる虹の橋を渡り、
溶岩の流れ出る火山帯を進む。

中でも、ガラスの階段だけでつくられたいくつものピラミッドの山は鮮明に覚えている。
谷底が闇で見えないのだ。

あるジャングルの洞窟の中に、まばゆい光に包まれた宝石を見つける。

ああ、やっと、ここまで辿り着いた。
仲間と歓喜した、その瞬間、私は後ろから仲間に槍で射貫かれるのである。

その衝撃を憶えている。
その仲間の顔も、
私が向けた表情も。

本当に色々な感情が混ざり合った時、
人は声が出なくなる。

あるのは震えだけだ、
その震えで、夢から醒める。

醒めた時、まだ余韻が残っているのが分かる。
と、同時に夢でよかった。醒めてよかったと、安堵が湧く。

小学生や中学生にしては、妙にナマナマしい夢だった。
最後に見たのは高校生の頃だった。

最近は、見ない。
ここ最近、よく見るのは、高校の体育の授業で、
『体育着』を忘れて『また怒られるよ〜』とハラハラ嘆いている夢だ。

スケールは小さい。