雑記

〈失敗談01〉焼肉屋で詰んだ話

焼肉屋で詰んだ話

 
その日は家族4人で、近くの焼肉屋さんに出かけたんです。
子どもたちは、やっぱり肉派ですからね。
喜んでたんですね。
 
その焼肉屋さんは県内に展開するチェーン店で、
いつも混んでるんですね。
 
待合席で、メニュー見ながら待っていると、
その日は、少し待つくらいで、入れたんです。
 
それで、席に通されまして、カルビ、タン塩、ハラミにビビンバ、ビールに、冷麺。あらかたメニューを注文して、スマホでもみたりして、早く来ないかなと。
 
あれ、なんか、熱い。
って、ママが言い出して、下の子のおでこに手を、あてて。
 
あれ、やばいな、どうしよ、ちょっと、病院行ってくるわ。
 
その間、およそ3分くらいかな。
 
ああ。
としか言えず、わたしパパとうえの子は、
残されたわけです。
 
ママは、こういう時、ブレない。
すごい決断が早いんですよね。
最優先。
頼り甲斐があります。
 
それで、まぁ、頼んでしまった後ですし、仕方ないですから、頼んだモノ平らげて、ゆっくり帰ろうか。と。上の子と、神妙な顔つきで、向かい合いながら。
 
こりゃ、多分帰ってこれないな。
そう思って。
食べ始めたんです。
 
だんだん、冷静と焼肉の間に、なってきて、
ボッケに手を入れて見たんですよね。
すると、無いんですよね。
 
財布。
 
前にも、後ろのポケットにも。2回ずつ、確認しましたね。
あー、やっちまった。
 
詰んだな。
 
そもそも、家から持ってきてなかったんですね。
我が家は、お財布がひとつの家庭で、だいたいパパが大蔵省担当なんですね。
 
なのに、忘れてる。
たまにやるんですよね。
 
ママにメールや電話をするも。スルー。
当たり前ですね。
 
やっぱり。無理もないですわ。
あっちは、カッチカチですからね。
 
なんとかせねば
どげんかせんといかんですね。
 
さて、考えました。
 
車に、カードあったかな。
うーん。ない。

ETCカードが突っ込んであるけど。

あれがクレカ一体型だったのは、昔の話だ。
去年、新調したのはただのETCカードだった。
 
余計なことをした。
 
次だ。次の案。
こいつだけ(目の前の子を人質にして)、置いて、
帰るか…
 
うーむ。ちょっと小雨だし。暗いし。面倒だ。
この案は、後回しだ。
 
他にないか。
うーむ。
誰か呼ぶか。
 
それが良さそうだ。
誰を呼ぶか…。
 
お義父さん。あー、もう寝てるな。
家にいる人の中で運転できるのが、父だけなのだ。
しかし、後々面倒である。なーるべく、恩を売りたくない。
この案は最後の切り札だな。
 
次、だれだ。
ここで、一旦小休止。
トイレ。
 
放尿すると、少し冷静になってくる。
 
そうだ、スマホの連絡帳。
えーと、かろうじて二人ほど浮かぶ。
 
二人とも、ママの、友達である。
 
お気づきになっただろうか?
わたしパパは、妻の故郷に移住してきたのだ。
無論、何も恐れずに、簡単に、かつお気軽に、声をかけられそうな人が、いないのである。
 
いや、正確にはいる。
いるが、こんな用事に呼ぶのは気が引けるのである。
なんというか、ダサい。
 
それでもなお、目の前の子に不安を、与えないように、クールビューティーフェイス。
 
そこで、ママ友である。
そこは、実績と信頼の(ママが)、幼なじみパワーである。
 
一人目は、中学からの友達だ。
住んでいる家も近い。
LINEだけ、知っていた。
 
早速、すがる想いで、メッセージを、送る。
…も、一向に返信がない。
 
後日談であるが、詐欺かと思ったらしい。
こういう時、頼れそうな奴ほど、頼れない。それが、現実である。
 
覚えておくと良い。
 
子どもの習い事で、よく会うお母さんたち。
顔は浮かぶが、うーむ、連絡先を知らない。うーむ。
 
日頃の行いが効いてくる。ジャブである。
 
実は、ひとり、切り札がいる。
 
しかしだ。もしかしたら、この街中にいない可能性がある。そういう時期なのだ。
 
雪国では、街中と街から離れた観光地があり、2拠点で生活している人がいる。
 
その友達も、この暖かくなったシーズンから、観光地の方で暮らしているかも知れない。
この友達も、ママの高校時代からの友達である。
 
ダメもとで、ヘルプ送信。
 
どこにいるの?
 
焼肉屋。
 
すぐ行くよ。
 
なんと!神様!
 
 
支払っていただき
お家まで、子と、ともに送っていただく
 
笑って助けてくれた。
友よ。ありがとう。
 
 
おのれの不甲斐なさよ。
ホントに、
マヌケである。
 
家に着くと、ママも下の子も帰ってきていた。
 
すっかり解熱剤を飲んで、休んでいた。
急患で、病院に着いた時には、39度オーバー。
 
行動力とマヌケが際だった日になりました。
ママって、ホントすごい。
反省の日でした。
 
 
ところで根本的な解決方法が浮かばないので、
何か良い方法を教えてください。
 
みなさんならば、どうするのでしょうか?
 
車に保険的な現金を、置いておく必要がありそうです。
あ、でも、車、ママが乗って行っちゃったからなー。
靴の中かな…
 
(ママの)高校の友達に連絡がつかなかった場合、やっぱり、
家の人に来てもらうか、お店の人に事情を話して、後日会計するしかなさそうですよね。
 
スマホにデジタルの(リアルでも)クレジットカードを入れておくのも、良さげです。
この時、ちょうど、新しいスマホにしたばかりで、Apple Payも登録してなかったんですよ。
 
 
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