土地ならではのソウルフードも食べられる十和田市の青空市場[いちび](市日)


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おばあちゃんが、いちびに連れてけ、というので、お連れした。

“いちび”とは、
青空市場のことである。
(市日と書く)

昔からこの土地(青森県十和田市)で6の付く土曜日に開催されるマーケットだ。
習慣化している年代の人には、待ち遠しい、お愉しみの日だ。

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魚、花、野菜、果物、金物、一通り揃ってしまう。
正直、高いか安いかは、若い年代層からすると、よく分からない値段だったが、

スーパーやコンビニがまだ存在しない時代から、
買い物の“代名詞”的な場所だったに違いない。

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一見、時代錯誤のようなお店も目にした。
“ミシン”屋さんだ。

きっと、私たち世代からは予想だにしないニーズがあるにちがいないと思う。
店主に聞いてみたい気もするが、それは野暮なのでやめた。
想像して楽しむことにする。

発展途上国での医療の話を思い出した。
先進国が発展途中の国に手を差し伸べるカタチで、最新式のマシーンを寄付する。
初年度は重宝するらしいが、壊れた時が問題になる。
直し方を知っている人間がいないのだ。メンテナンスもできない。

メーカーに修理に出すことも莫大な費用かかるためできない。

だから、むしろ、型の古い、その途上国の文化レベルに適したマシーンを寄付された方が、良いそうだ。
無論、壊れても修理できるからだ。

よくかつて日本のどこかで使われていたであろう車が、いたるところで走っている映像がTVに映る。が、同じ理由だろう。

この市場は、それに似ている。

使う人のニーズに合ったやり方。

合点がいく。

ちなみに、この“いちび”で、いちばん賑わっていたのは、
そばもちの屋台だった。
割り箸1本の先に平たい丸のお餅がついている。
そば粉で作ったお餅だ。
それに味噌ダレがたっぷりと塗られて、焼かれている。

十和田のソウルフードのひとつだ。
おばあちゃんをお連れしたお駄賃に、おばあちゃんがくれた。
お腹一杯だったんだけど、食べれちゃうから不思議。

 

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