人が飼っているのをみると、なおさら。
猫は人間との距離感が絶妙で、その仕草や関係性にイチコロになる人が多いと思います。
そんな絶妙な関係性を世界中で築き、長い間、家族やペットとして飼われてきたわけですから、飼うとその気持ちが分かる気がします。
犬とはまた、ひと味もふた味も異なります。
この記事では、これから猫を飼いたい人に向けてのその実態をお伝えしたいと思います。(飼っている人目線で)
飼いたいと想っている人は、飼えます。
ただし、飼う前にある程度、実態を知っておいた方がスムースです。
飼いたいけども、何から始めればいいのか、不安。飼った事ないし…親や家族、同居人になんて説得したらいいんだろう。などなど、問題はつきません。が、解決に向かうヒントや鍵が必ずあります。
それでは、早速、行ってみましょう。
まずデメリットから
猫は生き物。
つまり人間と同じく、食べて、排泄して、寝ます。イタズラもします。
飼っていて『まじか〜』と落胆するケースを書き出してみると
- 肉をつままれる(人間のために買ってきた食事を見ていない隙にかじられます)
- よく吐く(数カ所に渡って、食べ物をオエっと吐くことがあります。1ヶ月に1〜2回程度[当社比])
- お供え物を持ってくる(良かれと思って、獲物を持ってきます)
やはり猫はハンター
一言で言えば、獣です。野獣。
- については、美味しいものがあれば、クンクンとやってきて。一見知らないフリをかまします。
そっぽ向く。だけども、人が背を向けたり、その場を離れた瞬間に、食卓の上の焼き魚や、生肉をかじったり、持って行ったりします。
それから鰹節などのパックなどをかじってこじ開けたり。なかなか敵ながらあっぱれです。 - 一番嫌なのは、吐くことです。主に夜中に吐くようで、夜中トイレに行ったりすると、廊下にモリッとしたモノがあったりします。トイレットペーパーで片付けて流してしまい、洗剤・消毒液などでシュシュとしておけば、問題ないです(要は慣れですね)
- それから、たまに獲物を捕まえて、持ってきます。もぐら、ネズミ、鳥。くわえて、ほらっ、やるよと言わんばかりに置いていきます。やっぱりケモノですね。
▼猫の探した方
それでも、やっぱり飼いたい人が、次に考えるのは…
どこで、猫をいただくかです。
探す方法はいくつかのケースがあります。
- 1・保健所に相談
- 2・近隣で拾う
- 3・ペットショップで購入
- 4・ブリーダーから購入
- 5・大学などから引き取る
- 6・知り合いから譲ってもらう
- 7・ネットの『里親募集』を活用する
著者のいちばん最適だと思う方法は、『6・知り合いから譲ってもらう』です。
ほとんどの場合、自分が飼っている愛猫が子どもを産んだから『どなたか引き取ってくれませんか』と、SNSなどで発信する人がいます。
我が家のケースも『6・知り合いから譲ってもらう』でした。
1・保健所に相談
里親募集で検索をすると、数々のサイトがヒットします。
『保健所収容』というカテゴリーから検索することができます。
保健所では、3日の保護期間の後に、殺処分となります。(非常にショッキングですが人間が選択した事実です)そのため、『期限』という残酷なタイムリミットがあります。
また里親になることの心構えや、条件などが書いてありますので、よく読んで臨みましょう。
地域や種類から選べるようにもなっていて、それだけの数の動物が保護されていることが分かります。
2・近隣で拾う
保護してしまった場合の注意点が掲載されています。
拾った時点で、やはり責任が伴います。まずは『病院へ』というのが基本のようです。
※保険会社の記事ですが、知識を学べます。
3・ペットショップで購入
『飼いたい』という一点ならば、プロから購入するのが、一番ラクなのかもしれません。
しかし、動機が『保護』ならば、話が変わってきます。
また、飼いたい猫の種類によっても、入手先が変わってくると思います。
- 血統猫ならば →ペットショップ
- 雑種ならば →他の選択へ(ペットショップで取り扱っている場合もあります)
猫の種類については、このサイトを見るとわかりやすい
4・ブリーダーから購入
ペットショップと同じですが、モグリの人もいるので、下調べしてからがよろしいかと思います。
5・大学などから引き取る
獣医を育てる学科など、専門性の高い大学の場合に、保護しているケースがあります。
ぜひ参考ください。
6・知り合いから譲ってもらう
顔の見える人から、譲ってもらえるのが一番安心なコミュニケーションです。
我が家は、このケースで、猫ちゃんは譲っていただきました。
7・ネットの『里親募集』を活用する
お付き合いしている人の中に猫を買っていないケースもあると思います。
その時に活躍するのが、SNSやジモティといったネットサービス。
ジモティには『里親募集』のカテゴリがあります。本日現在で92万件の募集投稿があがっていました。(ハムスターやカエルなど動物全般)
猫だけで見ても、その数、5万7000件。
それだけ多くの猫が、保護されていると思うと、感慨深いです。
他にもある『里親募集』サイト
それぞれに、たくさんの里親を募集中です。
猫を飼った場合のお金(コスト)について
猫が1匹増えれば、それなりにお金がかかります。
盲点は、医療費。
- 食費(ペットフード、ご褒美用)
- おしっこ用のシート
- 爪研ぎ
- 首輪
- ゲージ
- 医療費(ワクチン、怪我、病気)
- 保険
- 爪切り
[食費関連]
・基本はペットフードです。(目がしっかり開いてないくらいの子猫ならミルク。)
一見すると、ケミカルな印象で、大丈夫なのか?と思いますが、いちばん安心安全でバランスが取れているのがペットフードです。
犬と違って、残飯をなんでもあげてしまうということができないのが、犬と猫の最大な違いな気がします。
ドライフードとウェットフードがあります。たまに、ご褒美用などもあると、しつけに効きます。
わが家で使っているのはこの商品です。(ほとんどドライタイプを使っています)
キャットフード[ドライ]300円offクーポン付き
キャットフード[ウェット]
ご褒美用は、この商品をあげています。(ご褒美だけでなく、おびき寄せたい時用にも)
ちなみに、餌は『何歳用』と表記されていることが多いので、表示を目安にお買い求めください。
[トイレ関連]
・専用のシートや砂とそれを入れるケースを使っています。
我が家の場合は、玄関(土足の)に、トイレケースの中にシートを敷いて使っています。
子どものことから、しつけしておくと、決まったところで、用を足してくれます。成猫も習慣化されていれば問題ないです。人間と一緒ですね。
[爪研ぎ]
・これは地味に、家が傷つきます。
専用の爪研ぎが、数々売っています。が、結構、こちらの意図にそむかず、買ってもそのツールを使ってくれることが少ないです。
むしろ、そこでやってくれるなよー。という所で、バツバツと音をたてて、爪研ぎをされてしまいます。
お気に入りは、合皮のソファ。しかも高いところが好きなネコは、ソファの背もたれのところに登っては、がしごし、バツバツと爪を研ぎます。
初めのうちは、コラッと叱っていたのですが、諦めました。本能ですし…
襖や家中の扉(引き戸)を自分で開けることを覚えてしまい、戸の下部が、傷だらけ(猫の爪で)ボロボロになります。
引き戸に後付けで、鍵をDIYした記事を書きましたので、参考ください。
http://jitozu.com/diy_cat_door/
[首輪・アクセサリー]
これは、やはり、義務としてつけておくべきです。
迷子になった時にも便利です。
それから、室内ネコの場合でも、公園などをお散歩する際には、首輪にリードをつけるのが便利です。
これもやはり、たくさんのデザインがあふれています。
うちの猫は、リードなしで、一緒に散歩する。
当たり前ですが、逃げません。
ただ一つ気をつけているのが、車道まで行かないように散歩していることです。
車通りのない道や、集落だけを散歩するようにしています。
テリトリーを広げてしまうと危険です。やはり、車にひかれてしまった猫などを多く見ました。
気をつけましょう
万が一に備えておく
気をつけましょう。
ペット保険会社のアニコムのまとめた『家庭どうぶつ白書2019』これが本当によくまとめらていて、猫(犬)を飼う前に知っておくといいことが、たくさん載っています。知識として蓄えておくと、予防線を張れると思うのです。
このレポートがある事からも、保険自体も信頼できる商品なのだろうと予想することができます。
[医療費]
保険が効かないから、一回の受診で10,000円以上とかザラです。でも、猫の個体差によりけりです。
必要のない猫は、全く不要ですし。我が家のネコの場合は、現状8才ですが、この8年間に3回病院にいきました。
1回目: 雄猫なので、去勢しました(必須です)
2回目: 同じく変な咳で(誤飲?)
3回目: 目ヤニがすごくて
生後6カ月ぐらいで、去勢手術しました。
雄猫は、マーキングでスプレー行為をします。
一度してしまうと癖になると聞いたので、
そのおかげか、いまだにスプレー行為をしたことがありません。
まだ、去勢してすぐぐらいの頃、変な咳をしていて、怪しい気配もあったので、
採血したり、レントゲン撮るためにバリウム飲んだり、
生後一年ぐらいは、やんちゃで何でも飲み込んでしまうので、
目ヤニは、よく出るものですが、
結膜炎ということで、処方された薬が、
習慣的に必要なダニのケア
猫の体にダニがまとわりつかないように、首元にぴっぴと薬をつけます(目薬みたいなものです)
※ホームセンター等ペット用品が売っているお店なら購入できます。
首輪タイプとかもありますが、一番効くような気がします。
我が家は、猫が庭で寛ぐことが多く、
[ゲージ]
家に連れて帰ってくる時に、必ず必要になります。
それから、先住猫(先輩)がいる時の一時避難場所としても活躍してくれます。
とはいえ、我が家はなくてもなんとかなってます。
洗濯ネットを利用して病院にも連れて行きました。
田舎だと、基本車で移動するのでゲージ、必要ないです。
答えはNoです。
猫初心者の人は、もしかしたら、都合よく考えてしまうかもしれません。
でも、やはり、猫も生き物です。本来ならば、広い世界で行きたいはず。家という居住空間でも狭いくらいだと考えた方がいいです。
猫1匹のナワバリは2キロ平方メートルとも言われています。
ですから、『ペットOK』のアパートやマンションをぜひお探しください。きっとあるはずです。近くに獣医系の大学がある街ならば、ペットに寛容な区間になっているケースがあります。ぜひ、調べてみてください。
爪切り
こちらも、我が家(外に出す猫)の場合は、
室内飼いの方は必須です。
獣医に頼んで、爪自体を抜いてしまうこともできるみたいです。
室内を荒らされたくない方は、一度相談してみては?
個人的には、そんなだったら、猫飼わなくても…
以上が、猫を飼いたい人へ向けた(実際に飼っている私からのメッセージでした。 参考になりましたでしょうか。
猫は、癒しをくれる家族のような存在です。
コロナで自宅待機を余儀なくされて、故郷に帰れない淋しい思いをされた方。またはパートナーに先立たれてしまった人、大切な方に会えなくなってしまった人。動物は、心を癒してくれる存在です。
子どもの成長にも、ものすごく大切な何かをプレゼントしてくれますし、老人介護施設で会話の少なくなったお年寄りにも、大切な何かをギブしてくれると思うのです。
人間と共存しやすいパートナーとして、前向きに検討されることを願っています。