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[女性が主人公のオススメ映画・ドラマ]邦画の映像作品「かもめ食堂」から感じる小津安二郎的『ワビサビ』について

[女性が主人公のオススメ映画・ドラマ]邦画の映像作品「かもめ食堂」から感じる小津安二郎的『ワビサビ』について

最近「パンとスープとネコ日和」を見た。

ゆったりと優しく進む物語。
可愛い鳴き声の猫。
小林聡美さんの作る美味しそうな料理。
すべてが完璧なバランスで、私を癒してきます。
ありがとうございます、制作者の方々。

「かもめ食堂」

正直、映画「かもめ食堂」が苦手でした。

字子さん
字子さん
苦手…

一人目の子どもが生まれたばかりの頃に観て、なんだかイライラしてしまったからです。
ありえない設定、ノロノロ進む物語。地味な登場人物。
今思えば、全く心の余裕がありませんでした。

最近、海外のドラマも Amazonプライム・ビデオ やネットフリックス、huluなどで見放題となったおかげで、エミー賞をとった海外ドラマとかも手軽に見れる時代になりました。
もちろん私もちょいちょい楽しんで観ています。

2018年エミー賞コメディ部門を受賞した↓最高ですね。

マーベラス・ミセス・メイゼル

1958年ニューヨークに住む、裕福な女性ミッジことミリアムが主人公。大学を卒業してすぐ結婚し、二人の子宝に恵まれ、何不自由なく暮らしていたが、夫が浮気したことを知り、妙な成り行きでスタンダップコメディアンを目指すことに。

50年代のイケイケアメリカのユダヤ人社会の風俗が面白い! が、もちろん、焦点は、女性の社会進出。
良家の子女として、良質な教育を受けてきたミッジが、旦那よりも頭がキレて、要領良くこなしてしまい、それに耐えられなくなった旦那がパープリン女と浮気してしまうという、、悲しみ。
離婚がきっかけで、初めて社会に出たミッジが、失敗やトラブルを乗り越えながら成長していく。
ミッジを見い出し、後にビジネスパートナーになるスージーも、同じく女性ながらにコメディアンのマネージャーとして世間と戦う
生い立ちが全然違う女二人が、力を合わせて、時にぶつかりながら、稼いでいく様子が、笑いあり、涙ありで描かれます。
自分自身、まだ時代錯誤な女性感で生きてきたことを痛感させられました。スージーがとにかくツボで、、吹き替えも最高!
マーベラス・ミセス・メイゼル

 

同じく、2019年エミー賞コメディ部門受賞のこちら↓も面白いです。

フリーバッグ

現代のロンドンに暮らすアラサー女性が主人公。好き勝手に自由を謳歌して生きているこの主人公。自身の性欲にも正直で、手癖も悪かったりして、控えめに言ってビッチです。女性なら「あるある〜」みたいな本音も隠さない。いや、同じ女性としてほんと清々しいですわ。
マイケル・ケイン主演の名作「アルフィー」の主役を女性にしてみたら、、、といった風情があるなーと、見終わってから思いました。
小憎らしいこの主人公、フィービー・ウォーラー=ブリッジ。全く存じませんでしたが、本作で、主演・脚本・プロデューサーを務めているそうで! ヤバ!
2020年公開の映画「007」の脚本にも参加してるそうです。いけいけフィービー!
フリーバッグ

どちらも、女性の生き様と言うか、#metoo 運動の影響をビシビシ感じる作品です。
日本のドラマや映画で、こんな作品が生まれる日はいつなんでしょう。
女性は必ず観てほしいですし、男性にもチェックしていただきたい名作です。
賞をとっていれば面白いと言うわけではないですが、他にも楽しめる作品はいっぱいです。

しかし、、、
いっぱい観ていて気づくのですが、海外ドラマの「オレオレ感」、少し疲れてきてしまうんですよ。
人間の欲むき出しの登場人物、ダイナミックなカメラワーク。。
1分足りとも、あなたを飽きさせませんぜ! と言う心意気に満ちた作品たち。
泣きのシーンで流れる泣きのメロディー。
外さない演出だね。
ありがとう。
思いっきり楽しめたよ。
大好きなんだよ、海外ドラマ。
でも、なんか飽きたな、、、。

「パンとスープとネコ日和」

そう思った時に何気に観た「パンとスープとネコ日和」。

映像作品のわびさび? とでもいうんでしょうか。
パンとスープとネコ日和 癒される〜。
淡々としているのですが、逆にリアリティを感じます。
私が歳をとったせいでしょうか?
日本ならではの作品作りにこだわった小津安二郎の作品も、今ならわかるかもしれません。

About the 小津安二郎

ローポジションによる、単調に感じるカメラワーク。いつも同じ俳優を使う、緩慢で無気力に見える作品たち。その実、イマジナリーラインを無視した挑戦的な編集で、緻密な作品作りをしており、「日本的」な映画として海外でも高い評価を受けている。

 
 
 

「かもめ食堂」も見直しました。
これも好きだー!

字子さん
字子さん
やっぱり好き

スタッフをチェックしてみると、やはり同じスタッフなのですね。
パスコのCMも同じスタッフ!
かぶっているスタッフは、

プロデューサー・前川えんま
フードスタイリスト・飯島奈美
編集・普嶋信一
撮影・谷峰登(「かもめ食堂」は違う方が撮影でしたが、「パンと〜」と「めがね」撮影)

制作会社さんも同じですね。
パラダイス・カフェ

この方達の仕事は、今度もチェックしたいです。
パラダイス・カフェは求人してますね。

映像業界は、かなりきつい仕事ですが、私が今大学生なら飛び込んでみたい世界です。

字子さん
字子さん
飛び込みたい

[原作]群ようこさんの作品

 

「パンとスープとネコ日和」

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫)

「かもめ食堂」

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

「めがね」の原作は、群ようこさんではないんですね。
めがねもチェックしてみたいです。

字子さん
字子さん
むれ ようこさんと読むんですね

最後に、小林聡美の存在感も素晴らしいです。
特に好きと言うわけではないのに、気になる。。
やっぱり猫が好き時代から、私は小林聡美さんから逃れられない運命なのです。きっと。

↓YouTuberを目指している方も、編集の勉強しといて損はないと思いますよ。


小津安二郎大全

東京物語 ニューデジタルリマスター

▼小津安二郎を知るための二つの記事

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