奥入瀬渓流ホテルを出て、国指定重要文化財の旧笠石家住宅へ向かいます。
もう係の人が鍵をしめて帰るところでしたが、わざわざ鍵をあけてくれました。
外はまだちょっと明るいですが、入ると、
昔の人は、日の出とともに起きて、日が沈むと寝ていたのですね。
そんな生活スタイルが否応無しに理解できました。
囲炉裏のある薄暗い居間の向こう、寝室として使われていた狭い部屋に、作品はありました。
志村信裕 「Pierce」
約10万本の待ち針が刺されたむしろに「法量のイチョウ」の木が映し出されています。
近づいてみると、まち針が光に浮かび上がって幻想的です。
昔の家の中に浮かび上がる、現代的な写真。そのコントラストがとても印象的な作品でした。
この住宅は毎日解放されているらしく、「今度お弁当でも食べにきて」と係の人に誘われました。
芸術祭がない時に、遊びにきても面白そう!と、わくわくしました。
係の人は、住宅を守るために毎日囲炉裏に火をたいているそうです。
そんな仕事いいなあ…と思っちゃいました。(芸術祭とは関係ないですが)
以上、日曜日に楽しませていただいた《十和田奥入瀬芸術祭》レポート終わりです。
Ji