6ヶ月が経った。
十和田市に移住して。
それから、酒造りに携わって。
酒造り…正直、しんどいぞ。と思った時期もありましたが、
なんとか、今シーズンを乗り切れそうです。
酒の仕込みもそろそろ終わりです。
思えば、仕込みのシーズンに入った、初日。
これを毎日やるのか、これは体力的に…大丈夫なのか。と冷や汗をかきながら、
めげそうになったのを思い出します。
たぶん、東京にいた時の1年分に匹敵するぐらいの運動量を、
1日でやっているのではないかと思うほどでした。
その証拠に、体重が1ヶ月で7kg減。(今現在は、10kg減をキープ)
さらに人生で、これまでで一番重たいものを持ったんじゃないかと、
思うほどのモノも2、3日に一度は持ち上げて運んだのでした。
そんな毎日も、1ヶ月もすると体が慣れてくるからすごいです。
1ヶ月が経った頃、
短期のバイトさんが入ったので、作業を教えてあげたほど。
ヒーヒー言うてた人が、1ヶ月経つと、
次第に作業それぞれの塩梅(あんばい)なるものが分かってくるものだから、
『これはこういうふうにするといいかもね』などという具合に、ナマ言ってました。
ちなみに、その短期のバイトさんは、1ヶ月ちょいで来なくなってしまいました…が。
さて、振り返ると、この半年は、ジグソーパズルのようでした。
ひとつひとつの作業を断片的にこなしていくのが、なにしろ精一杯で、
1日1日に必死についていく。ただそれだけでした。
いつか、ひとつのモノに見えてくる日がやってくるのかなと。
とはいえ、師匠の足元には、到底およぶわけもなく。
師は、わたしの5,000倍くらいは、神経と体力をすり減らしています。
そんな酒造りも、楽しくなってくる頃に終わりです。
終わりに近づくと、淋しいものです。
東京は、もうお花見シーズンのようですが、こちら十和田は、昨日も雪が。
日本酒を飲む時は、ちょっと思い出してください。
日本のどこかの酒蔵で、男たち(女たちも)が丹精こめて創ったモノだということを。
こちらの花見シーズンは、もうちょいと先ですが、
さくらが咲く頃に、ちょっと、のほほんとしようと思います。
禁止されていた納豆でも、食べつつ。
続
ZU