[本好きな編集者がオススメする]目指せ理系女子男子! 子どもに薦めたい科学書10選
取り柄が特にない、文系サブカルくそ女(fromポプテピピック)の母としては、子どもには将来理系に進んで欲しい!
な〜んて、無謀な大きな夢をみてしまったりします。
お恥ずかしいのですが、自然育児の保育園に通わせたりして、、、
→幼いころから自然に触れれば、自然科学への興味も養われるはず。という目論見。
結果、全然養われませんでした。
10歳ですが、漫画とアニメに夢中です。
自然育児の保育園では、おやつが「茹でたじゃがいも」とか「揚げたごぼう」とかだったので、お腹がすきすぎて、その辺の花の蜜とか吸いまくっていたらしいですが。
「どの花の蜜が美味しいか知ってる!」と威張ってます。
一応、自然には親しんでいたんですかね笑
地球が丸い話や、宇宙の話、赤ちゃんが生まれるまでの話とか、体の中の話とか、様々な絵本で無理やり教えてきたつもりなのですが、今はゲームしてるのが楽しいみたいで、「あつもり買って」と言われます。
でも、まだ諦めるのははやい!
読みやすい科学書をさりげなく薦めて、科学への興味を伸ばしてあげたい今日この頃です。
子どもにさりげなく読んであげた書籍。科学書+科学入門書
小さい頃から大きくなるまで順番に子どもに読んであげた(自分でこれから読んでほしい)、科学書および、科学入門書を紹介していきます!
ビクトリア・ポター
「ピーターラビットの絵本」全24冊セット
お話はもちろん創作なのですが、著者ビクトリアの観察により描かれた動物のイラストの素敵なこと!
アッパーミドルクラス(父が弁護士)の家庭に育ち、家庭教師により学んだビクトリア。
違う時代に生まれていれば、大学で植物学者になれたかもしれない!
それぐらいきのこのスケッチをかき、論文まで書いていたビクトリア。
女性という理由で学会に認めてもらえず、でもそのおかげでピーターラビットシリーズも生まれたわけで。。。複雑。
時代に認められなかった、いわゆるリケジョ・ビクトリアに、観察され尽くして描かれた動物たち。
写実的なのにこんなに愛おしい動物たちに子どもも夢中でした。
【対訳】ピーターラビット ⑩ りすのナトキンのおはなし ―THE TALE OF SQUIRREL NUTKIN―
有名な湖の近くに住んでいるし、リスもその辺に住んでいるので、すごく身近に感じる物語でした。
憎たらしいナトキンの魅力的なこと!
もちろん、映画も最高でした。
家族で安心して?観られる、ブラックジョーク満載の名作。早く2が見たい。
「のにっき -野日記-」
近藤薫美子 著。
イタチが死に、その死体が腐っていく過程を絵だけで繋いだ絵本です。
親が自分の言葉で説明するしかないので、否が応でも子どもと向き合うしかありません。
屠殺や肉食について子どもに説明するのはきつい、、と思っている親にもおすすめです。
動物が死に、その死骸から生まれる新しい命。
それを知れば、屠殺についても理解できるようになるのではないでしょうか?
「ノラネコの研究」
伊藤雅子:文
平出衛:絵
動物学研究の入門書。野良猫の観察をしながら猫の生態を学ぶ、猫好きにはおすすめの本。
信頼の福音館書店の「たくさんのふしぎ傑作集」シリーズです。
「赤ちゃんの誕生」
ニコル・テイラー:文
レナルト・ニルソン:写真
上野和子:訳
兄弟ができた時に読んであげました。
「コウノトリが赤ちゃん運んでくる」とか、非科学的なことは説明したくなかったので、写真で説明できて、とても助かりました。
「メグさんの女の子・男の子 からだBOOK」
メグ・ヒックリング:著
キム・ラ・フェイブ:絵
三輪妙子:訳
性被害を受けない為にも、性教育は早い方がいい、というのは世界の常識みたいです。
なので、未就学児のうちに、こちらを読んであげました。
親も子もお互い恥ずかしくなると思うので、せめて子どもが恥ずかしく感じる前に教えてあげるのがいいと思います。
少々恥ずかしいと思いながら「ワギナがね、、、セックスがね、、、ペニスがね、、、」と説明しても、
未就学児だと「ふ〜〜ん、(全く気にしてない)ママ、ジュース飲んでいい?」てなもんです。
▼保護者の方にはこちらの性教育もおすすめです↓
「せいめいのれきし」
バージニア・リー・バートン:文・絵
いしいももこ:訳
まなべまこと:監修
1962年に描かれた名著。
「地球上にせいめいが生まれたときからいままでのおはなし」と、表紙に描かれていますが、太陽が生まれた時から物語はスタートします。
地球の誕生から時系列に、地球上の主役が移り変わる様は、子どもの興味をひきます。
子どもを飽きさせないよう考えられた構成や絵は、素晴らしいの一言です。
バージニア・リー・バートンは、他の著作も大好きです。
1964年に日本で初版されましたが、途中、恐竜が絶滅したのではなく鳥類に進化したなどの発見もあり、2015年に真鍋真さんにより監修されました。
「New Scientist 起源図鑑 ビッグバンからへそのゴマまで、ほとんどあらゆることの歴史」
グレアム・ロートン:著
ジェニファー・ダニエル :著
佐藤 やえ :訳
New Scientist 起源図鑑 ビッグバンからへそのゴマまで、ほとんどあらゆることの歴史
英『ニュー・サイエンティスト』誌副編集長グレアムと、Google社クリエイティブ・ディレクター、ジェニファーによる、あらゆるものの「起源」を集めた図鑑です。
とにかく大人も子どももわかりやすく、写真やグラフィックを駆使して描かれていて、面白い!
担当はジェニファーだと思うのですが、最高にスマートでわかりやすいグラフィック。
グラフィックデザインを勉強している方にも注目してほしい紙面デザインです。
もちろん、大人へのプレゼントにも最適な書籍です。
「宇宙、地球、生命、文明、知識、発明」という6つの章で分かれていて、、
「発明」の章は「車輪、ラジオ、飛行、QWERTYキーボード、コンピュータ、X線、偶然の発見、核兵器、抗菌薬、インターネット、ロケット科学」についての起源が書かれているといった具合。
幅広い分野を網羅してます。
どれもそれぞれ数分で読み切れるので、暇な時に見開きだけ読んで楽しめます。
個人的には、
私が子どもと読んだ書籍以外にも、参考になりそうなのが、こちら↓
本日6月11日付けの毎日新聞で「科学道100冊」をご紹介いただきました。記者の方のオススメ本もおもしろいです!https://t.co/UIuswb8Yn9
— 科学道100冊委員会 (@kagakudo100) June 11, 2020
理化学研究所と編集工学研究所がこんな企画を!
知らなかった。
持ってる本もある〜。
↓
「ロケットガールの誕生」
ナタリア・ホルト:著
秋山文野:訳
5月30日に打ち上げられたNASAのクルードラゴン。
スペースシャトルの次世代機となるSPACE Xによる宇宙ロケットということで、注目され、私も打ち上げやISSとのドッキングなど中継で楽しませてもらいました。
これらのニュース記事などを見ていると、つい、記事の執筆者に目が行く私。
「秋山文野」さん。
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/
宇宙開発を専門とするライターの方だそうで、読み応えのある記事をいつもありがとうございます!
その秋山さんが翻訳された、この書籍。
著者のナタリアさんが、生まれてくる子どもへの名前で悩んでいるとき、「これだ!」と思う名前で検索してみたところ、検索に引っかかった〝ある女性〟に興味を持ったことから、この書籍が生まれた。
〝ある女性〟は、1932年生まれNASAのジェット推進研究所(JPL)の科学者だった。。。。
宇宙開発を、手による計算で支えた女性たちがいた。
彼女たちなしでは、月に行くことはできなかった。というおはなし。
中学生以上だったら、読むことができそうなので、いつかおすすめしたい本です。
「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八」
小野雅裕 :著
上述のJPL(Jet Propulsion Laboratory=ジェット推進研究所)で、火星探査ロボットの開発に携わる日本人・小野雅裕さんが、漫画「宇宙兄弟」の公式サイトで連載したものをまとめたもの。
https://koyamachuya.com/column/column_category/voyage2/
「銀河系には約1000億個もの惑星が存在すると言われています。
そのうち人類が歩いた惑星は地球のただひとつ。
無人探査機が近くを通り過ぎただけのものを含めても、8個しかありません。
人類の宇宙への旅は、まだ始まったばかり」
こちらは小学校高学年でも読めそうです。
人類の宇宙への夢を、「宇宙ロケットの開発」の歴史に焦点を当てて情熱的に描きます。
これも、子どもにぜひ読んでもらいたい書籍です。
宇宙兄弟
小山宙哉 :著
書籍ではありませんが、「宇宙兄弟」のアニメもおすすめです。(マンガももちろんオススメです)
#1 弟ヒビトと兄ムッタ
我が家の10歳の子どもは、割と夢中でみています。
宇宙兄弟アニメファンだったおかげで、クルードラゴン(スペースX)の打ち上げも、楽しそうにみていました。
あとは、理系に進んでいただければ親としては嬉しいですが、、、まあ基本的には本人に任せます。