Design

看板はおろしても、味はおろさない。店舗→商品化の道。デザインでできるお手伝い。

『記憶は場所に残る』んじゃないかなと思っているタチです。

どの街にも、住民の思い出の地は、あるわけですが、昨今は未曾有の試練によって、お店を存続する体力を持続するのが難しくなってきている…と体感。
消耗するスピードが加速している時代で。惜しまれつつも、無くなってしまったお店の姿を数多く見つめるしかなかった。

そんな中、希望的なお仕事に携わったので、ご紹介したい。

十和田市にかつて、ある喫茶店があった。
その店は、ジャズが流れ、レコードがあり、蓄音機があった。
市内唯一の大学に程近く、音楽好きな人間の憩いの場だったようだ。

その名も『はーぽ』
現在でも、某飲食店評価サイトにその姿が残る。閉じた理由は詳しく知らない。

ぼくらは、依頼に応えるだけだ。

お店の看板メニューであったドレッシングの商品化だった。

商品パッケージに込めたいものは何か?表現すべき事は何か。

キャッチボールの中で出てきたものが『マッチ』だった。かつてお店のレジ横に置かれていたもうひとつのお店の顔でもあったマッチ。

それを使うのはどうだろうか。

二つ返事でイイねをもらい、パッケージに落とし込みました。

その後は、かつての常連さんたち(ファン)を中心に、存在が知られているみたいだ。ラベルの増刷もめでたく11刷りを更新。

喫茶店はーぽさんのサラダドレッシングはこちらで購入できる。

 やもなき理由により店が続かなくても、デザインで『味を残す』文化を推したい!

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