青森

南部菱刺のワークショップに参加



十和田市にある『ハピタノカフェ』で行われた南部菱刺のワークショップに参加してきました。

菱刺とは?
その昔、まだ衣類が貴重だった時代、衣服は大事に受け継がれて、棄てずに直して、くっつけて、1枚に仕立てたりしていました。

菱刺は、そんな衣類に付けた模様の刺繍。
オシャレのひとつなのでした。

オシャレだけではなく、布地を丈夫にする役目もありました。

縦糸と横糸が織られた布地に対して、
横長のひし形状に、デザインのパタンを幾つもハンコのように刺していく、とても手のかかる作業です。

しかし、パタンがずらりと出来上がると、とても素敵なデザインに仕上がります。

オシャレを愉しむ先人たちの心が創った技術です。今や、買ってしまえば何でも手にいれることができますが、その昔は、物質的にもモノがない時代ですから、創造するしかなかったのだと思います。

寒さのキツイ北国では、麻ぐらいしか育たなかったようで、麻を紡いで衣服にしたところにこの菱刺でデザインを創ったわけですから、その労力たるや、スゴイ時間と根性と技術が必要です。

昔の人はスゴイ。敬服です。

説明が長くなりましたが、
その菱刺を体験できるワークショップです。

先生は山田友子さん。
八戸在住の作家で、“南部菱刺研究会つづれや”を主宰しています。
八戸ポータルミュージアム はっち でも、作品を購入することができます。

さて、ワークショップでは、
菱刺の代表的な絵柄“梅の花”を作りました。

このひとつの絵柄を刺すのに、
早い人で1時間。平均的な人で1時間半ほどかかりました。

先生が持ってきてくれた『農作業着』
先生自身もお借りしているモノだとの事で、
大変貴重なモノです。
現存するモノが少なく、博物館などでしか見られないようです。

それにしても、かっこいい。
今現在でも十分にモダンに見えます。
欲しい。

それにしても、この量の刺繍をするのに、一体どのくらいの時間がかかるのでしょうか。

大量生産できないオートクチュール。
敵いません。
やっぱり、自分はどうしても、こういうモノに惹かれてしまいます。


八戸ポータルミュージアム はっち


ハピタノカフェ
十和田市稲生町15-24 パルコビル4F

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