雑記

超オススメ【代替医療の光と闇 魔法を信じるかい? Do You Believe in Magic?】

IMG_8868

ナチュラルなものが好き。

様々なサプリメントを買っている。

ワクチンに懐疑的だ。

ホメオパシーに興味がある。

ガンになっても抗がん剤は使いたくない。

少なくとも、以上の項目に一つでも当てはまる方は、この本を一度読んでみた方がいいと思います。

ちなみに、私はすべてにあてはまっていました。お恥ずかしい。

科学的に実証されていないストーリーに夢中になっていた数年間でしたが、色々なことがあり、この本を手にすることになりました。

この本の著者はポール・オフィット。

小児科医で、ロタ・ウィルスのワクチンの開発者の一人だそうです。

こう言うと、ワクチン嫌いの人たちは「あっち側の人が書いた本か〜」と敬遠しそうですが。。

私もそうでしたが、反対意見も聞いてみるというのは大事だと思います。

両方の意見を聞いて冷静に判断する。それでも代替医療を選ぶのであれば、しょうがないと思います。(自分で判断できない子どもに関しては、代替医療は許されないと思いますが)

この本では、アメリカで人気の代替医療を取り上げ、一つ一つ科学的な証拠と照らし合わせて検証しています。

読んでいて思ったのは、日本でも同じような代替医療が浸透しているな〜ということ。カナダ人の友達も似たようなこと言ってたな〜。

ちなみに、アメリカではワクチンの副作用をおそれて拒否する人が増えたため、子どもたちの間で麻疹(はしか)がはやっているそうです。

代替医療をすすめる人たちが言う事は、アメリカも日本も同じ。

そして、同じようにお金をもうけていることがわかります。

あれ、巨大製薬会社が悪の巨塔みたいに語られてたけど? サプリメントの会社ってすごいもうかってそうじゃない?! CMとかすごいし。

しかも、医薬品は科学的裏付けがないと販売できないけど、サプリメントはなくても販売できる?! だから有名人とかCMに使ってるわけだ。

私も今までいらないお金をドブに捨てていたことを認めざるを得ません。水とかサプリとか…あ〜〜もったいない!

なぜ、もっと掘り下げて調べなかったんだろう?

インターネットでよくありますよね。「薬が病気にする」とか「抗がん剤はきかない」とか。

そういう拾った情報を鵜呑みにせず、その情報は科学的に裏付けされたものなのか、少なくとも誰が書いた記事なのか、ぐらいは注意してみたいですね。私はこれからはそうしようと思います。

以下、印象的な本文を少しだけ紹介したいと思います。

何かひっかかった人は、ぜひこの本を手に取ってみて下さい。

「科学的な証拠が多くあるにも関わらず、ほとんどのアメリカ人はメガビタミンが安全ではないことを知らない。なぜもっと多くの人が知らないのか? そしてなぜFDAが警告を発しなかったのか? 答えは、そう、金と政治である。」

「ビタミンサプリメント業界は二項目対立を創り出すことに成功した。一方にはナチュラルな製品。ビタミン、ミネラル、栄養サプリメント、植物とハーブ。自然だから安全だ。もう一方には薬。薬は人工なので危険なはずだ。しかしながら多くの薬は、抗生物質を含め、自然のものに起源がある。それよりもなによりも、ナチュラルな製品は危険ではないというのは幻想だ。」

その他、キャッチーな話題としてはこちら。

・スティーブ・ジョブズが選択したゲルソン療法とは?

・科学的に効くと実証されたサプリメントは3つ(+1つ)だけ。それは一体…??

しかし、この著者は優しい。

最後の章のタイトルは「代替医療に実際に効くものがあるのはなぜか?」。

脳内で作られる「エンドルフィン」。そして「プラセボ効果」について説明してくれます。

信じて治る(プラセボ効果)のであれば、それは個人の自由ですよね。

確かに、一部のお医者さんたちは少し人間性を欠いているように感じることがあります。

一度も目を見なかったり、言い方が冷たかったり、私も何度もお医者さんにイライラしたことがあります。

すべてのお医者さんが、優しく献身的に患者に接してくれたら、代替医療もここまで一大産業にならなかったのかもしれません。

ただ私は、医療がもっと発展して原因不明の病気などが治せるようになってほしいと切に願っています。様々な病気治療の科学的な研究がすすむよう願ってやみません。

それから、感動的な歌を聞けば鳥肌がたつし、元気なくても大笑いすれば何かどうでもよくなるし。そんな日常の小さな幸せが、いらないサプリメントより大切なものなんですよね。

**ちなみに、この本を読んでもスピリチュアルなことはまだ大好きです。

 

フォローしていただけると、字と図の最新ニュースをご覧いただけます