ぼよよんと絵柄や文字がのびる。不思議なラベル。
実はこれ、ラベルが瓶の奥にあるからである。
ちょっこり、変なことをしたい
なぜなら、他のお酒と並んで陳列した時に、目立ちたいからである。
日本酒は、どれも似通ったデザインをしているからだ。
漢字でどかんと大きな行書体で書かれているラベルが非常に多い。
なので、そういったモノと並んだ時に異質なモノにしたかったのだ。
印刷面に、のり付けできる素材を探す
正面から瓶を見た時に、瓶を通り越して、絵が見えるようにするには、
印刷する面とのり付けできる面が同じでなくてはならない。
このような加工ができる(機械を持っている)印刷所が探せれば、このデザインは可能なのである。
カラフル5色展開
シールは、オンデマンド印刷(プリンターで少部数印刷する場合に適している)が多い。
そして、オンデマンドの長所は、少ない部数に適しているので、
プリンターのように1枚から印刷が可能だということである。
つまり、仮に仕上がり部数が500部の場合、500部を同じデザインだけにしておくのはもったいない。
そこで、5色展開することに決めた。
赤、水色、黄色、緑、ピンク。
特色ではなく、オンデマンドはプリンターと同じくCMYKの掛け合わせなので、
差異が出せれば、10色だって、100色だってやればできる。
コスト的にも、
1種類を500部刷るのと、
5種類を100部ずつ、計500部刷るのも
ほぼ変わらない。
これを応用したのが、コカ・コーラの名前や名字が入ったキャンペーンである。
あれも、総数は同じで、少部数ずつ振り分けて印刷しているわけだ。
予算が限られている場合、
このような特殊印刷も1つの方法だと思います。