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[環境省ポスター]見るだけにしてココは国立公園

[環境省ポスター]見るだけにしてココは国立公園

例えば、地元の人が観光客に逆に注意されることがあったりするんですよね。 そんな話を聞いたことがあった。 ずっと昔からそこに住まう住人たちは「国立公園」化される前から、キノコや山菜をとったりしていた文脈がある。 しかし今は、国立公園。 そこにはマナーが、ルールが制定されている。 みんなで守っていく必要がある。 それを、喚起するようなポスター。 そういう機能をするポスターである必要がある。 ここは東北だ。東北ならではの『らしさ』があるはずだ。 その想いを突き詰めたコンセプトが、このメインビジュアルになった。

『もののふ』『妖怪』『呪い』

『もののふ』『妖怪』『呪い』 得体の知れないものを『妖精』としてそこに表すことにした。 コピーは『見るだけにして』にした。 ダメな行為を3つ例に出すことにした。
①花を摘むおじさま
②キノコを採るおばさま
③苔むす川に入り自撮りする若者

鬱々とした画面

東北が漠然と持つ雰囲気を世界観とした。
参考にしたのは、水木しげる+つげ義春の漫画。
コミカルなキャラクターとリアルな背景。
この対比が、見る人に、もののふの恐怖感を伝えられるのではと思っています。

特殊加工

箔押しが似合うだろう。ということはプロジェクトチーム内で当初から話していた。
結果、3種の箔を押したバリエーションを作ることにした。
現場によって3種類の箔が見られることになる。
ぜひ、見つけてみてください。
奥入瀬渓流〈十和田市〉と八幡平〈秋田、岩手〉の近郊で見られるはずです。

担当してくれたコスモテックさんがこの時の記事を書いてくれているので、こちらもぜひご覧ください

 

Client 環境省+奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)
Design 字と図|よしだすすむ
copy 字と図|吉田千枝子
Illustrator はるのすいか
特殊加工 コスモテック

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