それは、発見だった。
お風呂に入っている時のことだ。
いや、正確には、お風呂に浸かるその瞬間の時の事である。
こんなに冷えていたんだね、自分のカラダ。と、毎度うなずきつつ
カラダが湯船に沈んでいく時、
わたしの肌は、お湯41度との温度差を敏感に感じとりながら、逆立つ。
ゾワワーっと、二の腕から始まって、ももの方へと鳥肌が伝搬していく。
と、その時だった。
鼻から深呼吸。
ん。
息を吸っている間は、鳥肌じゃないのだ。
鳥肌は、息を吐いている時にだけ立つことを。
発見してしまったのだった。
小さな発見であった。
まだまだ知らないことだらけのアラウンドフォーティー。