この図鑑、ものすごく楽しい。し、美しい。
虫が奇麗なのは知っていたけど、
これほど、美しいとは思っていなかった。
著者クリストファー・マーレーさんも
『最初はものすごく苦手な存在だったけど、どんどん魅了されていってしまった』
と本の中で言っている。
それほど、美しいし、面白い存在なのだろう。
わたしも子どもの頃は、大好きで虫かご一杯に捕獲して楽しんだものだが、
大人になるにつれて、苦手意識が芽生えてしまった。
その経過はあまり覚えていない。
いつの間にかだった。
でも、これを見ていると、不思議に好きだった感覚が戻ってくるみたいだ。
この本にであってから、
カメラを買ったせいもあるが、
虫を見つけては、夢中でシャッターを切ってしまう自分がいる。
なんだか愛おしくも思えてくる。
ただ、この本のある側面は、とても嫌いだ。
著者は、アート作品と称して、たくさんの虫を配列して額に収め、タイトルをつけている。
そこの部分は、なんか引っかかる。
それはきっと、命が関係してるからかも知れない。
昔から、虫を殺生することにすごく抵抗があった。
とはいえ、著者の活動の上に、この本を手に取って、楽しんでいるのも確かなので、強く言えない自分もいる。
さておき、この本は子どもにとっても、非常に面白いようだ。
じっくりと、1ページ1ぺーじをめくって見ていた。
フルーツみたいだとか、宝石みたいだとかいいながら、なかなか飽きない代物だ。
確かに、虫って、他の生物と逸脱してて、どっちかというとフルーツみたいだ。
こちらは、ゾウムシ。
こんなにユニークだ。
それゆえ、世界にたくさんファンがいそうだ。
そして、ゾウムシはなんと日本にもいて、先日、カメラに収めることに成功した。(別物だと思っていたが)
この本の中には、このような魅力的なページが数百とある。
この本はわが家のパーマネントコレクションである。殿堂入りかな。