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三越の包装紙〝華ひらく〟で知られるグラフィックを生んだ『猪熊弦一郎』作品が青森県十和田市で観られる件。

実は猪熊弦一郎作品が青森県十和田市で観られる

意外と知られていないし、あまり話題にのぼらないのだが、猪熊弦一郎さんの作品が十和田市で観られるのだ。

知らない人のために話すと、名作は『華ひらく』は『MITSUKOSHI』(三越)のショッピングバッグや包装紙と知られるアレだ。あのえんじ色の誰もが知っている素敵な図版の考案者である。  
 
 
 
 
 
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知らない人のために念のため説明しておくと、猪熊弦一郎さんは、MITSUKOSHI(三越)の包装紙を生んだ人である。 そのロングライフなデザインはずっと三越の顔として長い間、確かな存在感として、生き続けている。 その猪熊弦一郎さんの作品がなぜか十和田市にある。高知県の丸亀市出身であるアーティストと、何かしら繋がりがあったのだろうか。

猪熊弦一郎作品は市民文化センターにある

私がそれを発見したのは、子どもの舞台作品を見るために訪れた時である。ステージが開演する、その降りた緞帳(どんちょう)に魅力的なカタチのグラフィックが散りばめられていた。
凄く自由で、創造させてくれるデザイン。 凄く気になった。それが、猪熊作品だとは知らずに、自然に呑み込んだ。 その後、休憩になり、2階の踊り場で目にしたパネルに衝撃が走った。
なんと! 猪熊弦一郎!しかも、緞帳の原画ではないか! よく読むと、緞帳の作品には、作品名がついていた。(当たり前か)胸が高鳴った。

宇宙胚胎(大ホール緞帳原画)

我々は偉大なる宇宙の中の一つの存在である。 これはまったく信ぜられない様な力と力のヴァランスの中に立ち、そして生きている。 都市も亦(また)、いつしの宇宙の一穴として 其(そ)の中にみごもり、新しい生命を与えられたものだ。それは只一つ丈でなく、数え切れぬ数の中の一つだ。私はこの画面の中に思知らぬ形と形のヴァランスを探求しつつ、都市と同じ様に美しさと存在のヴァランスを考へ続けた。
このホールよりも、現代美術館よりも、もしかしたら目玉になるかもしれない、観光資源が誰の目にも触れないような場所にひっそりと佇んでいる理由はなぜなんだろうか。 その理由、なぜここにあるのか、誰がどういったプロセスで、依頼して実現したのか? それも含めて物語を知りたい。 これを肉眼で観に訪れるだけの価値が、十和田にはあるような気がする。   フォローしていただけると、字と図の最新ニュースをご覧いただけます